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「帰らざる日々」荻丸雅子先生感想。

ロマンス

今回は荻丸雅子先生「帰らざる日々」(原作:ルーシー・ゴードン)を紹介します。

個人的オススメ度:★★★★★(4.5)

前回の「嘘と秘密と白い薔薇」を読んで、荻丸雅子先生のシングルマザー話を読みたくなったので、こちらをピックアップしてみます。

あらすじはこちらです。↓↓

クラブ歌手のジュリーは、一流クラブに呼ばれてローマを訪れた。かつての恋人リコの生まれ故郷だ。激しく愛しあうふたりは、彼の祖父に無理やり別れさせられたのだった。その時の息子がもう7歳になることを、リコは知らない。そしてここローマで、再び彼と会うことになるなんて! 8年の月日はリコを冷酷無情な人間に変えていた。そしてジュリーは驚くべき真実を知らされる。ローマに彼女を呼んだのはリコであり、その目的は復讐にほかならないということを!

荻丸雅子先生も大好きな先生で、前にもいくつか作品を紹介しています。
こちらをご参照ください)

このお話、ヒーローがお金持ちでヒロインとの仲を引き裂かれるところやヒロインがヒーローの息子を育てているところが前回の「嘘と秘密と白い薔薇」と同じなんですよね。

「嘘と秘密と白い薔薇」が二人の恋愛だけでなく、ヒロイン義母や二人の息子についての描写が丁寧に描かれていたのに比べると。
「帰らざる日々」はヒロインの息子への愛も描かれてはいるけれどヒロイン達の恋愛がメインに強く打ち出されていますよね。

荻丸先生の描くヒロインは恋愛に揺れながらもちゃんとお母さんとしての愛情を湛えていて。
そのアンバランスさがとても魅力的で色っぽいんですよねえ。

シングルマザーのお話というと、実際生活もあり、母親としての自分がいて、相当な努力がないと成り立たない生活をしている努力家のヒロイン像がまずあって。
そうした生活の中で女性としての幸せを得たい、という気持ちって自然だけど、恋にうつつを抜かして実際の生活をおろそかにしちゃうのはダメなわけですよね。
荻丸雅子先生のお話にはそういうヒロインの境遇のリアルな感じが伝わってくるから好きなのかもしれません。

あ、さちみりほ先生は大好きなんですが、そういう現実感はあまりないし、それを求めると雰囲気が変わっちゃいますよね。
というわけで、さちみ先生には適材適所というかヒストリカルとか純愛物をがっつり描いていただきたいと強く思います。
あくまで好みの問題なのですが。

すみません、話がそれたので荻丸雅子先生の「帰らざる日々」に戻ります。

ヒロインは息子を育てながら歌手になる夢を叶えた努力家さんですね。
仕事も家事もして日々に追われていても夢を諦めてしまわないところが素敵です。
もちろん遠縁の方の協力があってですが、それでもすばらしいと思います。

対するヒーローは、最初冷徹すぎる気がしたんですが、話が進むにつれて愛情深さが出てきてよかったです。
この人も祖父に騙されてヒロインを疑ってきた被害者ですしね。

ネタバレになりますが、ヒーローが息子をヒロインの恋人だと勘違いして身を引こうとする潔さは、ハーレには珍しい気がします。
本来はとても素直で一途な性格で、だからこそ冒頭ヒロインに強く当たったのかもしれないなと思わせる、素敵なヒーローでした。

あと、お話の進行上の都合なんでしょうが、ヒロインの手下はホント使えないですね。
尾行もバレバレだし、ヒロインが呼び寄せたのが大人の男性か子どもかくらいわからないと話にならないのでは…と思いました。

二人の息子やかつてのヒーロー宅の料理番の女性など、脇役もいい味出してるんですよね。
ある意味使えない手下も名脇役ですし、脇役も魅力的で安心して読めるお話でした。

いい意味でキャラがかわってくれたヒーローとストーリー展開のよさで星は4.5にします。
荻丸雅子先生は他にもまだまだ好きな作品があるので、また折を見て紹介したいと思います。

なお、ebookjapan版では特典付きバージョンも販売されていますので、荻丸雅子先生ファンならebookjapan版の購入を強くオススメします!

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