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「砂漠に咲いた薔薇」汐宮ゆき先生感想。

ロマンス

今回は汐宮ゆき先生「砂漠に咲いた薔薇」(原作:メレディス・ウェバー)を紹介します。

個人的オススメ度:★★★★☆(4.0)

あらすじはこちらです。↓↓

ケイトは経営困難な家業を救う見返りに、ある事情で偽りの花嫁が必要な皇太子ファリードと契約結婚することになった。ベッドをともにせず、1年後には別れるという条件つきで――だがケイトは、すでにエキゾチックな黒い瞳に心奪われていた。だけどその瞳は初めて会ったときから軽蔑するような眼差しだった。噂では、彼を捨てた母親はケイトと同じ赤毛だったのだ! 私は決して愛されることはない…。胸に想いを秘めたまま、偽りの結婚生活が始まる――!!

汐宮ゆき先生は今回の作品が初めての紹介になります。
絵柄には華はないかもしれませんが、線がすっきりとしていて画面が見やすいですね。
ストーリーの進め方とかもとてもスムーズで、さらりと読みやすい漫画家さんだと思います。
どっぷり世界観に引き込むというよりは、自然な形でお話の世界に連れて行ってくれる感じの漫画家さんなのかなと思います。

このお話はシークものかつ契約結婚というハーレならではの設定てんこもりなお話です。
と言っても、実際は責任感のあるヒーローと地に足のついたヒロインの大人のロマンスですね。

ここからはネタバレになりますが、ヒーローを捨てた母は赤毛の奔放な女性。
離婚させられても母を思い続け、失意のまま自ら命を絶った父を最初に見つけたのは、他ならぬヒーローでした。
ヒーローは赤毛の母により父も喪うことになったわけです。

両親に捨てられた悲しみを抱えたヒーローと彼に惹かれ寄り添おうとするヒロイン。
どちらもとても魅力的に描かれていて、あっという間に読んでしまいました。

ヒロインは家族思いで誠実な医師。
家業を救うためにヒーローと結婚しただけでなく、嫁いだ国でも医師として真摯に救命医療に取り組みます。
そんなヒロインに、当初は赤毛であることや契約結婚を呑んだ打算を許せずにいたヒーローも徐々に惹かれていきます。

ということで、シークものでよくある傲慢系ヒーローのオラオラ系のお話より、気持ちよく読み進められました。
ある程度の地位にある人間には分別や品格を持っていてほしいなと思うので。
エンディングも余韻がある終わり方で好きです。

ヒロインもヒーローもとても魅力的に描かれていて、読後感もさわやかなお話です。
また、ヒーローの叔父やヒロインの弟など、脇役もいい味出してますね。
悪人も出てこないし(まあヒーロー母が悪人といえば悪人ですが…)、読後感もさわやかです。

とてもきれいにまとまっていて減点要素があまりないお話です。
それなのになぜ星4なのかというと、これは単純に好みです。
汐宮ゆき先生ファンの方すみません…。

とてもすっきり読みやすいのですが、それだけに全般的に印象が薄い印象があって、あまり読み返さないだろうなと思うんですね。

どっぷりハッピーエンドに浸りたいときはさちみりほ先生
シングルマザーなどヒロインの頑張りを読みたいときは荻丸雅子先生
情熱的なロマンスが読みたいときは藍まりと先生…などなど、
個人的な趣味として世界観に引きずり込んでくれるような漫画家さんが好きなんです…。

あくまでこのお話を読んでの印象なので、汐宮ゆき先生の他のお話を読んだら印象が変わるかもしれません。
また機会を見つけて読んでみたい漫画家さんのひとりです。

全般的に見てとてもバランスのいいお話なので、初めて読むハーレ作品とかにお友達に勧めたりするにはいいかもしれませんね(なかなかリアル友達に勧めたりしないのかもですが)。

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