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「役員室の恋人たち3 誘惑の誤算」狩野真央先生感想。

ロマンス

今回は狩野真央先生の「役員室の恋人たち3 誘惑の誤算」(原作:リズ・フィールディング)を紹介します。

個人的オススメ度:★★★★☆(4.0)

狩野真央先生は先に「個人秘書の告白」
紹介したことがあります。
作品発行ペースがゆっくりな気がするのは新作が待ち遠しいからかもしれません。

あらすじはこちらです。↓

老舗百貨店を巡り、対立する二つの名家。社長であるインディアを“密着調査”するのは、ファラディ帝国会長のジョーダン。 仕事に情熱を捧げる彼女にとって、絶対に百貨店は渡せない。しかし、カリスマ性と指導力を持つ彼の甘い魅力は抗いがたく・・・。「彼の目的は百貨店だけ。でも、私が一番大切なものは・・・?」。 気持ちを証明するために彼女が選んだ方法とは・・・!?

この作品、あらすじから推測できた方もいるかもですが、「役員室の恋人たち」というシリーズ物の最終話です。
シリーズ物と知らず途中の作品に手を出してしまい、結局ハマってしまったクチの作品です。

老舗百貨店の代表取締役の長女として百貨店を愛し、子どもの頃から百貨店と人生をともにしてきたヒロイン。
対するヒーローはヒロインから百貨店の経営権を奪おうと現れる敵ですが、とても魅力的なんですよね。

元々理があるのはヒーロー側。
個人的にはヒロインが最初からヒーロー側に経営権を譲渡する代わりに何かしらの形で経営に参画させてもらう取り決めはできなかったのか、と思います。
まあこういう設定だからこその三部作ですし、敵同士的なシチュエーションのロマンスはまたドラマティックなものがありますけどね。

ネタバレですが、長女気質のヒロイン百貨店への愛とそれ以上のヒーローへの愛が起こす行動がとてもまっすぐで共感できます。
対するヒーローはヒロインへの愛があるのに、経営権の交代に応じなかったことで矜持を傷つけられたことを引きずっていてそんなにプライドが大事かと言いたくなります。
まあ名家の当主ですからプライド高くても仕方ないかもですね。

そんなプライドの高いヒーローだからこそ愛の告白とともにした謝罪がヒロインにまっすぐ届いたのかもしれません。
ヒーロー、ヒロインそれぞれの内面もよく描かれているし、経営権の問題も無事に解決し、後味のいいお話だと思います。

評価は4.0。
シリーズ物ですが単体で読んでも面白いです。
もちろんシリーズを通して読むと読みでがあるので、興味が湧かれたらぜひ他の作品も読んでみてくださいね。

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【シリーズ作】
「役員室の恋人たち1 落札されたキス」

「役員室の恋人たち2 甘い降伏」

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