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「罪深き娘」小越なつえ先生感想。

ロマンス

今回は、小越なつえ先生の「罪深き娘」(原作:ジュリア・ジェイムズ)を紹介します。

個人的オススメ度:★★★★★(5.0)

小越なつえ先生は前に「薬指の契約」でも書きましたが、わたしがハーレにハマるきっかけになった漫画家さんです。
今回はシリアスな愛憎劇ですが、ぐいぐい読まされてしまいました。

あらすじはこちらです。↓

「エメラルドが欲しいなら、私と結婚して」レイチェルの言葉にヴィートは衝撃を受けた。レイチェルの母はヴィートの父親の愛人だった。その手に渡ったファルネステ家の家宝のエメラルドを何がなんでも取り戻したいヴィートだが、「愛人の娘」と蔑んできたレイチェルが、美しく成長しこんな取引きを仕掛けてくるとは! だが、かつて彼に簡単に誘惑され、純潔を奪われ捨てられたレイチェルには、どうしても彼の花嫁にならなくてはならない秘密があった――。

ヒーローの父親とヒロインの母親が愛人関係
そもそもお互いにいい印象を抱きにくい関係性だと思いますが、ヒロインはヒーローに初恋をしてしまいます。
でも恋ってそんなもんかもですね。

まあそんなこんなで愛憎劇なわけですが、親世代込みでこれでもかというくらいてんこ盛りな内容です。
ヒーロー、ヒロインともに、親世代のいびつな関係性から交わしたお互いの愛情を疑い、すれ違ってしまうわけですが。。
悲しいかな、お互い思い合っているだけに余計にこじれてしまうんですよね。
それだけに思いが通じときの幸福感も強く、読み応えがありました。

親世代の愛憎についても読んでいて理解できる部分があり、読み進めていて苦になりませんでした。
むしろ、親世代それぞれのキャラクターの愛のかたちが悲しく切ないなと思いました。
既にそれぞれの母親の相手が他界しており、愛情が静かで揺るぎないものとなっているせいかもしれません。

ラストに向けてそれぞれの真実が明かされ、親の世代の悲しい愛の形を乗り越えてヒーローとヒロインが結ばれる、文句なしのハッピーエンドでした。

お話がこれだけシリアスで内容が詰まっているのに、怒涛の展開という印象はあっても無理やり感がないのが小越先生の展開のうまさでしょうね。
また、愛憎劇でありながら、親子の愛情や恋愛の情がすれ違ってしまっただけで、結果的に親世代のキャラクターに対してもあたたかい感想を持てるのがさすがです。

ヒーロー、ヒロインの恋愛だけでなく、親世代の恋愛も描き、親世代への確執も昇華されるドラスティックな展開で、とても読み応えのあるお話でした。
評価はもちろん5.0。
小越先生ファンならずともぜひご一読いただきたい作品です。

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