今回は花津美子先生の「大富豪と罪深き純真」(原作:ミランダ・リー)を紹介します。
個人的オススメ度:★★★★☆(3.5)
あらすじはこちらです。↓↓
「母の誕生パーティに、同伴してくれないか」初めて会った商談相手に、突然恋人役を頼まれて、クリーオは耳を疑った。母親の押しつけてくる花嫁候補をかわすためだと彼は言うが、プレイボーイとして有名な富豪バイロンと同伴したい女性ならいくらでもいるはず。なぜあかぬけない秘書の私を…? 結局、バイロンの巧みな説得に負けたクリーオは、不慣れなドレスとハイヒールを身につけ華やかなパーティーに臨んだ。彼の手が触れるたびに感じる胸のざわめきに戸惑いながら。
花津美子先生は「涙の誕生日」など好きな作品が多い漫画家さん。
今回も漫画家さん買いでした。
このお話を端的に言うと『垢ぬけないヒロインにヒーローが一目ぼれするお話』で、ヒーロー、ヒロインどちらの視点からもお話が進んでいきます。
ヒーローはプレイボーイと言いながらも、それまでは女性が寄ってくるばかりで自分から女性を口説いたことがないんですね。
ヒロインのトラウマも相まって、なかなかかみ合わないのがコミカルで面白かったです。
ただ、ラストが駆け足で終わってしまったのが残念ですね。
ネタバレですがヒロインは過去に結婚で失敗をしていて元夫のお母さんと同居しているんですね。
ヒロイン元夫のお母さんのエピソードなどもあって盛りだくさんでしたが、128ページに詰め込みすぎだったのかもです。
ヒストリカルでなくても144ページの作品もあるし、144ページでヒロイン元夫のお母さんの話も含めしっかり描き切ってほしかったかなと思います。
とは言いながら、キャラクターはとても魅力的でした。
ヒーローはプレイボーイと言っても傲慢ではなく可愛げがあり、ヒロインもトラウマを抱えながらもヒーローに惹かれていくところがよく描かれていますし。
ヒーローの秘書は有能だし、ヒロインに惹かれて戸惑うヒーローを助ける素敵な女性だし(絵からは結婚25周年を迎える年には見えなかったですが)。
ヒロイン元夫のお母さんも、難しい関係のはずですが、とてもいいポジションでヒロインを支えていていい関係だなと思いました。
やっぱり最後の駆け足感が残念なので、評価は3.5。
でも魅力的なキャラクターは花津先生ならではだなと思いました。
また別の作品も紹介したいです。
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