ハーレクインに全然興味のなかったわたし、ハマったきっかけはこの本、小越なつえ先生の「薬指の契約」(原作:ペニー・ジョーダン)です。
個人的オススメ度:★★★★★(5.0)
元々中学生くらいのときに小越先生のオリジナル作品「がんばれ!ご主人様」を読んだことがあるんですが。
コメディタッチで面白かったのを覚えていて。
※参考:がんばれ!ご主人様(1) (フラワーコミックス)
なつかしー! ちょっと読んでみようと立ち読みしたのが運のつき(?)。
すっかりハーレにハマってしまいました。
ここであらすじです。↓
親友ベンに誘われ転職したハリーは、社長マシューをひと目見て恋におちてしまった。彼は一流の建築士できわめて魅力的な男性だ。ところが幼なじみでもあるベンとハリーがあまりにも親密なため、ベンの恋人シンディはふたりの仲を疑い、同僚たちはシンディに同情しハリーを非難する。このままでは社内の和が乱れ仕事に支障を生じると、マシューは彼女に命じた。「誤解を解くために、君が僕に夢中だと社内じゅうに宣言するんだ」従わなければ解雇されるかもしれない!
…とまあ、ベタなオフィスラブなのですが。
小越先生、コメディシーンとシリアスなシーンのバランスがすごくいいんですね。
甘くなりすぎず雰囲気をこわしすぎず。
絵もすっきり見やすいしパース崩れとかないし。
ときどきハーレの漫画家さんってものすごく体のバランスが悪い方とかいるんですよ…。
いい話でもがっかりしてしまうというか。
でも小越先生の場合は安心して読めます。
あと、やっぱりハーレならではのゴージャスな話の展開がいいですね。
ハッピーエンドなのがわかっているからハラハラしすぎないでいいというか。
ネタバレになりますが、ヒーローとヒロイン以外お互いを思うライバルなどが出てくることもなく、シンプルなお話です。
ヒーローがヒロインに別の思い人がいるという思い込みが強すぎはしますが、障害としてはそれだけ。
それだけに、やきもきはしますがイライラせず楽しんで読めるお話でもありました。
ハーレはけっこうドロドロした事情ありとかステップファミリーとか込み入ったものもあり。
ハマっちゃうとそれもおもしろいんだけど、最初に読むにはちょっときつい。
そういう意味でもこのお話を最初に読んでよかったです。
ちなみに、この作品が小越先生のハーレデビュー作でもあるんですが。
デビュー作でこれだけハーレらしい世界観を出せているのはさすがだなと思います。
評価は5.0。
ハーレクインを読んだことのない方が最初に読むお話としてもオススメです。
小越先生の作品を読んだことがない方も、小越先生テイストがよく出ている作品なのでぜひご一読いただきたいです。
応援クリックお願いします☆
にほんブログ村