今回は井上恵美子先生の「夢の一夜の代償」（原作：サンドラ・ハイアット）を紹介します。
個人的オススメ度：★★★★☆（３．５）
井上先生は前に「純白のイヴ」を紹介しましたが、
絵が綺麗で華やかですね。
わたしのイメージのハーレそのままの絵柄で好きな漫画家さんです。
あらすじはこちらです。↓
結婚披露パーティーで、幸せなカップルを前にキャリーは孤独に耐えていた。花婿は６年もつきあった元恋人。たまらずバルコニーに出ると、謎めいた男性ニックと出会う。彼の緑の瞳に誘われるまま、キャリーは生まれて初めて理性を捨て、熱い一夜を過ごした。だが翌朝、彼の正体を知って愕然とする。ニックは元恋人を奪った昨日の花嫁の兄で、名だたる大富豪だったのだ！ キャリーは眠る彼を残して逃げるように立ち去った。運命が残酷な再会を用意しているとも知らずに。
ヒロインは元彼の結婚式で出会った男性と一夜の情熱を交わしますが、相手が元彼の奥さんのお兄さんだったという何とも込み入った関係のお話です。
ヒロインはすごく自立心も気も強いハンサムウーマン。
読んでいて元彼とよく６年も続いたな、と思います。
別れた後だから自分の都合を優先だとしても、自社株を相応額以上の額でヒロインに売ろうと持ち掛ける元彼。
小っちゃい男だなって感じです。
対するヒーローは大富豪ということもあって自信満々。
悠然としていていい男ですね。
元彼への嫉妬からヒロインに冷たくなるヒーローもハーレには出てくるのですが。
このヒーロー、元彼である義弟に目もくれず、いかにヒロインを自分の方にを向かせるかに注力していて、すごく男らしいです。
そんなわけでヒロイン達のロマンスは文句なしで楽しめました。
ただ、ヒーローの妹はこの元彼でいいのか？ とツッコミたくなります。
この妹もヒロインの気持ちを勘繰りヒーローに探りを入れさせるしたたかなところもありますが、元々は気配りの細やかな素敵な女性ですし。
あと、ちょっと不思議な設定が出てきます。
わたしは漫画だからアリだと思いますが、こういうの苦手、いらないって人もいると思います。
恋愛的要素は強めで、ヒロインとヒーローの恋愛がメインだからか、ヒロイン元彼とのヒロインの会社の経営権売買のことなどはあっさり進んでそんな簡単なもの？ と拍子抜けするところも。
でも、これがハーレならではのご都合主義かもしれませんね。
話の展開はドラマチックで展開も早めです。
わたしとしては好きな話なのですが、元彼があまり魅力的じゃないのと不思議設定で人を選ぶのとで★３．５にします。
ヒロイン達の恋愛以外どうでもいい、不思議設定なんて気にならないという方には読んでみていただきたいお話です。
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