今回は藤丸浩子先生の「星空に降る愛」（原作：ジェシカ・ハート）を紹介します。
個人的オススメ度：★★★★☆（３．５）
ハーレではよく姉妹や友達の遺児を育てるヒロインが出てきますが、このヒロインも妹の子を父親に会わせるためロンドンからオーストラリアへ旅してきます。
あらすじはこちらです。↓
クレアはある決意をもって、ロンドンからはるばるオーストラリアの田舎町までやって来た。生まれたばかりの娘を遺して亡くなった妹――彼女の遺志を叶えるため、娘の父親に会いに来たのだ。だが、やって来たのはその男の兄のグレイだった。弟が海外から戻るまでグレイの牧場で待つことにしたが、そこは想像を超えた超自然地域だった。都会育ちの彼女に耐えられるはずないと冷ややかなグレイだったが、子供の父親が弟だと打ち明けるとクレアをサギ師だと決めつけ!?
妹の子どもを父親に会わせるためヒロインはロンドンからオーストラリアへ旅してきます。
父親と行き違い彼の帰国が遅くなったため、長期滞在できるビザを取得するために父親の兄であるヒーローと偽造結婚。
いわゆる契約結婚モノのお話ですね。
両親を亡くし唯一の家族である妹の子どもを大事に思う気持ちはもちろんわかるのですが、滞在期間を延ばすための結婚っていうのが個人的にはすごく抵抗がありますね。
財産を相続するための偽造結婚はお互いの結婚歴を汚す（？）だけだし、まあ個人の財産の問題なんですが。
滞在資格を得るって国をだますわけですから。
子どもへの気持ちがあってもすごく不法性が高い気がします。
絵も綺麗だしストーリー展開も自然で、ヒロインはとても働き者で情が深い。
ヒーローももうちょっと積極的なアプローチがほしいもののまあ及第点。
子どもの父親もいい人だったし、総じていいお話だったので、その引っ掛かりさえなければ
もっと純粋に楽しめたと思います。
そんなわけで評価は３．５ですが、そういうの気にならない方はもうちょっと楽しめるお話だと思います。
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