「億万長者の予期せぬ求婚」藤原基央先生感想。

今回は藤原基央先生の「億万長者の予期せぬ求婚」（原作：スーザン・メイアー）を紹介します。

個人的オススメ度：★★★☆☆（３．０）

あらすじはこちらです。↓↓

グレナディ王国の秘書官クリステンの役目は、国の経済を立てなおすため大企業を誘致すること。
パリのホテルで天才実業家ディーン・スミンスキーに話を聞いてもらおうとするが、傲慢で気難しい天才と噂の彼に冷たくあしらわれてしまう。
「空港に向かう車中でなら話を聞く」と言うディーンについていくクリステンだが、なぜかそのままニューヨークにつれて行かれて!?
さらに「10万ドル支払う代わりに今夜僕とパーティーに出席してほしい」と信じられない提案をされ…!?

藤原基央先生の作品は今回初めて紹介します。
絵柄から少女漫画畑の方かと思っていたら、デビューはＢＬの方と知ってびっくり。

そして最初あれ、っと思ったんですけど、BUMP OF CHICKENのボーカルの方と読み方が違うものの表記上は同姓同名なんですよね。
BUMPのボーカルさんは『フジワラモトオ』さんで、こちらで紹介する漫画家さんは『フジワラモトヨ』さんです。

なんか全然漫画と関係ない話ばっかりになっちゃいましたが、お話としてはヒーローの仕事のため恋人を偽装するというお話です。
ヒロインは意思が強く、亡くした親友の夢を引き継いで努力する素敵な女性で、ヒーローは過去の恋愛からトラウマを抱えています。

ネタバレですが、ヒロインはヒーローの過去からの痛みを解放し、しがらみもほどいていったのに対して、ヒーローは友人の言葉から簡単にヒロインを遠ざけてしまうんですね。
ヒロインが健気で努力家な分、ヒーローの気持ちが弱い印象を受けたのが少し残念でしたね。
ヒーローももちろん成功するのに実業家として努力はしているし、嫌な感じではないんですけど魅力が弱いというか。

お話としてはうまくまとまっているんですが、もうちょっとヒーローからの気持ちが強く伝わる演出とかが欲しかったかなという印象があります。
ハーレは原作ありきですし、わたしはコミックスしか読まないので何とも言えないんですけど。

ということで、評価は３．０。
もうちょっと盛り上がりが欲しかったかなということで辛めの評価です。
絵やキャラクターは悪くはないと思うので、また他の作品も読んでみたいなと思います。