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「眠れぬ夜の過ごし方」高城可奈先生感想。

パッションロマンス

今回は高城可奈先生の「眠れぬ夜の過ごし方」(原作:ステファニー・ボンド)を紹介します。

個人的オススメ度:★★★★☆(4.0)

あらすじはこちらです。↓↓

ジョージアは一向に進展しないBFとの仲に悩んでいた。そこで彼女は電話で大胆な“お誘い”をする作戦を実行する。
一方、警官であるケンは深夜に大胆な内容の電話を受ける。
間違い電話だと気がついた彼だったが、つい誘惑に乗ってしまった。
毎晩のようにかわす電話に深まっていくふたりの関係。
しかし、間違いに気がついていない彼女は毎晩のアタックにもBFがいっこうに変わらないことに悩んでいた。
そしてある日、ケンは電話の主がジョージアだと知り…!!

高城可奈先生の作品は今回が初めてですね。
絵も綺麗ですしお話の展開に無理がなくて好きな漫画家さんです。

この作品はのっけからけっこう過激な展開なので読み進めようか迷ったのですが、読んで正解でした。
最初の展開から性的描写の強い作品かなと警戒したのですが、スパイス程度で読みやすかったです。

ヒロインは父親の浮気に傷ついてきた母親を見て成長したため、いかにもモテそうなヒーローに警戒心を抱いています。
そもそも間違い電話をしたことに気づいておらず、別のBFがいるわけですしね。

ヒーローは間違い電話の相手がヒロインであることを知り、好みのタイプのヒロインにどんどん惹かれていきます。
ヒロインを振り向かせるため、同僚を引き連れてヒロインが看護師として勤める病院に献血に行って誘うきっかけを作ったりと健気にアタック。
どこかかわいげのあるヒーローで、ヒロイン友人がヒーローを大型ワンコと称するのも納得です。

ネタバレですが、言いにくいだろうにヒーローがヒロインの間違い電話を謝ろうとするところに誠実さを感じました。
ヒロインは父親とは違う誠実な男性と出会えてよかったなと思います。

ヒロインもBFがいても徐々にヒーローに惹かれていくことに罪悪感を抱いてちゃんと別れようとするところも高ポイントでした。
BFとも結果的にきれいに切れることができていて後味も悪くなかったですしね。

評価は4.0。
ときどき読み返したくなる作品です。
他にもまた折を見て高城可奈先生の作品を紹介したいと思います。

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