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「もう一人のケルサ」秋元奈美先生感想。

ロマンス

今回は秋元奈美先生の「もう一人のケルサ」(原作:ジェシカ・スティール)を紹介します。
元々少女漫画の頃からのファンなので、ついつい秋元奈美先生の作品を見つけると買ってしまいます。

個人的オススメ度:★★★★☆(4.0)

あらすじはこちらです。↓↓

私が社長をたぶらかす? いったい何を言っているの?
ケルサは、傲慢な御曹司を、混乱した眼差しで見つめた。
社長の息子で出世頭のライルは、彼女と父親の関係を疑っているのだ。
確かにケルサ自身、なぜ入社早々に気に入られ、社長秘書に抜擢されたのか不可解に思っていた。
そのうえ社長はまるで父親のように接してくれる。
手切れ金を言い値で払うというカイルのあまりの侮辱に、ケルサは思わず彼の頬を叩いていた。
すると仕返しとばかりに、強引に唇を奪われ――。

秋元奈美先生の作品は前に『秘密のサンタクロース』などを紹介しています。

秋元奈美先生の作品はヒロインがとてもキュート。
少女漫画の頃からヒロインのキュートさは変わらないものの、ヒーローが面長で目も切れ長、ちょっとオジサンっぽい感じに見えちゃうんですよね。
まあ少年と成人男性とでは描き方が違って当然なんですけど、少女漫画時代の少年っぽいビジュアルの男の子の絵が好きだったので、毎回ちょっとだけ残念に思います。

両親を事故で喪ったヒロインは友達の勧めで因縁を知らずにヒーロー父の会社に勤めることに。
ヒーローはヒーロー父との関係を疑ってヒロインに冷たく当たる…というまあハーレにありがちといえばありがちなお話ではありますが、ヒロインが可愛くてついついポチってしまいました。

ヒーローは可愛いんですけど、思い込みヒーロー系の話は読んでいてやっぱりイラっとしますね。
ヒロインに惹かれ、勝手に誤解したくせに思いが暴走して財産目当てと思いこむ系。
しょっぱなから敵対心むき出しのせいなのかヒーローの描写が足りないのか、ヒーローの魅力やヒロインへの思いがそんなに感じられなかったのがちょっと残念です。

強引で思い込み激しい系ヒーローがヒロインに惹かれているからこそつらく当たってしまったという描写が弱いというか。
なので、ヒロインと血の繋がりがないとわかってからの優しさがなんか嘘くさいというか、唐突な感じがしました。
前半誤解して怒ってばかりだっただけに、想いの裏返しと言われても手のひら返しみたいに見えちゃって、そりゃヒロインもヒーロー母に財産目当てじゃないって言われたら信じちゃうよねって感じでした(そこに説得力を持たせるための描写?)。

ただ、ヒロインは本当にいい子。
ヒーロー父子が会社にのめりこんでいたことからヒーロー母が会社をよく思っていないという話を聞いたときも、寂しかったであろうとヒーロー母に同情的。
ヒーロー母がヒロインに『財産目当てのヒーローとは別れろ』と言いに来たときも、ヒーロー母も同じように苦しんだからこそではと思うってすごいと思うんですよね。

あとは、親世代の恋愛にも救いがあってよかったと思います。
ヒロイン母がヒロイン父と出会い本当に幸せに暮らせたからこそヒロインがこんなに心が清らかに育ったわけですし、ヒーロー母も最期にヒーロー父からの愛情を感じることができたわけですしね。

評価は4.0。
ヒーローはもう一息魅力を感じさせてほしかったんですけど、ヒロインと親世代も含めて読後感のいいお話でした。
秋元奈美先生のお話もまたレビュー書けてないものがたくさんあるので、折を見て紹介したいです。

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