「シンデレラの賭」佐柄きょうこ先生感想。

今回は佐柄きょうこ先生の「シンデレラの賭」（原作：キャシー・ヤードリー）を紹介します。

個人的オススメ度：★★★★☆（３．５）

佐柄先生の絵柄は癖があるので好みの別れる先生だと思います。
わたしも正直なところ特徴的な絵柄は好きになれないのですが、気になってチェックしてしまいます。

あらすじはこちらです。↓

「きみは男性を魅了できるタイプじゃない。きみがもし、１か月以内に誰かにプロポーズされたら千ドル払うよ！」グラフィック・デザイナーとして活躍するシャーロット。仕事に熱心な彼女の普段のスタイルは、いつもだぶだぶジーンズにぼさぼさの髪。親友のゲイブから、女性として見られていないことはわかっていたけれど、こんな賭をもちかけられて黙ってなんかいられないわ!!　シャーロットは美しく変身してゲイブを見返す決心をする。

佐柄先生はヒストリカル以外では「傲慢億万長者ヒーローに一般庶民健気ヒロイン」という類型的なお話を描かれることが多いように思います。
が、このお話は珍しくラブコメです。

ヒーローは気の置けない親友のヒロインに結婚なんて一生できるわけないと失言をかまします。
一念発起したヒロインが綺麗になっていくというベタなお話。
佐柄先生のあとがきにもありますが、高校生の恋愛を見ているようです。

ネタバレですが、ヒーローはギリギリまで元々ヒロインを好きだったことに気づかないんですよ。
無神経極まりなく本当に子どもみたいですが、見ていてくすぐったく微笑ましいです。

ただ、大人の男性にエスコートされるお話が好きな方には物足りないというか腹の立つヒーローだと思います。
個人的には当て馬（言葉が悪いですが）に出てきた彼のほうがよっぽど魅力的だったりしますが、それはそれ。
恋は盲目ですねえ。

佐柄先生の特徴は絵で、ヒロインの下唇のぽってり感がセクシーと思う方もいるかもですが、わたしには可愛く見えないです。
女の子の絵が可愛くないって女性向け漫画では致命的ですよね…。
それなのに、お話の見せ方がいいのかな、つい新作をチェックしてしまうんですよね。

評価は３．５。
素敵な男性にエスコートされるお話をお望みの方には向きませんが、ラブコメ好きな方にはオススメです。
絵柄の好みがあるので立ち読み必須ですが、たくさん作品を描かれている先生なので一度チェックしてみてください。