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「ボスには秘密5 花婿はいらない」尾方琳先生感想。

ピュアロマンス

今日紹介するのは尾方琳先生の「ボスには秘密5 花婿はいらない」(原作:レイ・モーガン)です。

個人的オススメ度:★★★★☆(4.0)

あらすじはこちらです。↓

最近、社長のケインの様子がおかしい。秘書のマギーは困惑していた。密かな憧れの人だったケイン。去年の夏、彼への淡い想いを断ち切るためにある重大な決心をしたのに、伝えるチャンスがなくて・・・。だが、ある日ケインにランチに誘われたマギーは「社内にケインの子供を妊娠した女性がいる」ことを告白されて!

ある会計事務所の社長が精子バンクに自分の精子の廃棄を依頼したところ、勝手に自分の精子が自社の社員に使われていたことがわかる。
社長は社内の保育所設置のことを大義名分に社内の妊婦を調べ、自分の子の母親を探す…という「ボスには秘密」シリーズ

最終作である本作は、「ボス」である社長のヒーローと秘書ヒロインのお話です。

秘書であるヒロインは支配的な夫の父親の看護費用の捻出のためヒーローの会社に勤め始め、自分を取り戻していく中で明るくて優しいヒーローに惹かれていきます。
夫が亡くなっても悲しめなかったのはその支配的な姿勢からだけではなく、ヒーローに心が移っていたから。

対するヒーローは過去、妻に自分の親友と不倫して妊娠され、妻と親友に同時に去られるという経験から、女性を信用できなくなっています

お互いに惹かれ合っているのに、それぞれの過去と悲しみから素直になれず、ヒーローは便宜結婚を提案し、ヒロインもそれを了承します。

それぞれの心情が丁寧に描かれていて好感が持てますね。
ヒーローはワンマンではなく人間味にあふれた社長で素敵ですし、ヒロインも自立心が強くてとても魅力的です。

尾方先生の漫画は絵が綺麗ですし、お話にも強引なところがなく安心して読めます。

また、このお話はシリーズの総まとめ的なお話でもあり、過去作のキャラクターたちも集結します。
ネタバレですが、筆頭株主らが大反対していた社内保育所の設置についても、過去作のヒーローたちの協力もあり無事に解決することになります。

評価は4.0。
軽く読めてさわやかな読後感なので、ぜひ読んでみてください。
読んでみて面白かったなと思われたかたにはぜひぜひシリーズ作読破をおすすめします。

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【シリーズ作】
「ボスには秘密1 キスは金曜日に」

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