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「買われた天使」桜屋響先生感想。

ロマンティックサスペンス

今回は桜屋響先生の「買われた天使」(原作:マリーン・ラブレース)を紹介します。

個人的オススメ度:★★★★☆(4.0)

桜屋先生は前に「屈辱のプリンセス」を紹介しましたが、今回はちょっとサスペンステイストです。

あらすじはこちらです。↓

恋人デヴィッドからプロポーズされた司書ペイジ。やさしい彼を好きだけど、どこか距離を置かれているように感じている。私が地味で退屈な女だから…? 不安に思う彼女が結婚式を挙げるカンヌで事件に巻きこまれ、知った驚きの事実。デヴィッドの裏の顔は極秘諜報機関<オメガ>の捜査員だというのだ。本当の彼に近づくチャンスかもしれない。ペイジは彼に協力すると言いだす。ドレスアップして売春婦に変装、マスカラ型の銃を持ち、コードネームは危険な“悪女”…!

ということで、今回はスパイものです。こういう現実離れした設定好きなんです。
どっぷりお話の世界にひたれるので。

今回のヒロインも数字に弱く「屈辱のプリンセス」のように失語症とは明記されていませんが、そういう気があるほんわかタイプの女性です。
でも、諜報員として行動するヒーローに自分に見せない顔があることに気づいてはいる様子。
守られているだけの自分を是としないだけの芯の強さを持ち合わせている女性です。

ヒーローは仕事を知られてから少しずつ人間味が出て魅力が出てきましたね。
それまでは頼りないヒロインの庇護者という印象でしたが、ヒーローがだんだん普通の男になっていく感じが面白かったです。
やっぱり秘密を抱えていると安心して自分をさらけ出すことって難しいと思うし、ましてや諜報機関の捜査員ですからねえ…。

ヒロインを巻き込むまいとするヒーローを説得し諜報活動の手伝いをするヒロイン。
それまで知らなかった彼女の魅力を発見し改めて気持ちを強く結び合う二人。
脇役キャラたちも魅力的で、とても楽しく読めたお話でした。

若干ネタバレになりますが、オメガのキャラクターもですが、ヒロインを助けてくれる男の子が可愛かったです。
芯は強いもののほんわかタイプのヒロインだけに放っておけないんでしょうね。

ラブストーリーとしてはまあ一本道だし諜報活動に一般人が参加ってアリ? とか細かい部分が気になる方はいるかもですね。
個人的にミステリー要素が設定が好きなので、★半分おまけで評価は4.0です。
スパイものが好きな方にはオススメです。

ちなみにこちらは秘密捜査機関〈オメガ〉シリーズとして、何作か他の漫画家さんの手で漫画化されています。

星合操先生の「怪盗を愛したら」という作品では今回の脇役デヴィットがメインで出てくるのですが。
そちらに出てくるデヴィットはものすごくオジサンに描かれていてガッカリした記憶が。
やっぱりシリーズ物は同じ漫画家さんに描いてほしいですよねえ…。

高井みお先生の「ボスのたわむれ」も最近発売されました!
こちらも今回の脇役カメレオンとサンダーがメインのお話です。
高井みお先生の作画もきれいですし、スパイものらしくアクションも多くて楽しめるお話です。

三浦浩子先生の「傷跡にやさしいキスを」、山下友美先生の「過去からの旅人」もシリーズ作です。
ぜひぜひまとめてご一読をオススメします!

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【秘密捜査機関〈オメガ〉シリーズ作】
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「傷跡にやさしいキスを1」

「傷跡にやさしいキスを2」

「過去からの旅人」

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