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「実らぬ初恋」藍まりと先生感想。

パッションロマンス

今回は藍まりと先生の「実らぬ初恋」(原作:アン・メイジャー)を紹介します。

個人的オススメ度:★★★★★(4.5)

藍まりと先生のお話は前に「ガラス越しの記憶」を紹介しました。
とてもドラマティックなお話が多くて、大好きな漫画家さんです。

あらすしはこちらです↓

ケイトリンは借金で大切な土地を手放すかどうかの瀬戸際にあった。頼みの綱は、知りあった老シークが息子同然にかわいがっている大富豪からの資金援助。ところが現れたのは、かつての恋人ルーク!6年前、ケイトリンの父に雇われていたのに金を盗んだうえ黙って逃げた裏切り者だ。その彼が今やセレブの仲間入りですって? 動揺する彼女をルークは冷ややかに見つめてきた。一方的に捨てられたのはケイトリンなのに、なぜか彼はひどく怒って軽蔑を隠そうともせず…。

立ち読み部分で分かることなので、しょっぱなから本質的なネタバレですが。
このお話はハーレにありがちな子どもを心配する親の陰謀で引き裂かれた恋の再生のお話です。
子どもを心配する親の気持ちも分かるし、それをバネにヒーローは身を立て立派になって故郷に帰ってくるので、こういうお話は実は嫌いではないです。

もちろん陰謀をめぐらせる親に後ろめたさや反省の念が作中に描かれていることがとても大事だと思います。
このお話ではヒロイン母が故人なので叶いませんが、親が過去を謝罪し子ども達の恋愛を祝福するシーンがあればなおよしですね。
ヒロイン母の後ろめたさからくるおどおどした描写、地味にそこがヒロイン母を許せるポイントですね。
ハーレには平気で陰謀をめぐらせておいて真実が発覚するなり開き直る親のお話もいっぱいあるので。

また、ヒーローも真実を知ったときの対応が男らしいですね。
「謀られた」と思うのではなく、その当時の自分に力がなかったからと思い、ヒロインにもそう言える懐の深さが素敵だと思います。

肝心の恋愛模様はと言うと、過去の経緯の誤解からなかなか思いが通じずもどかしいですね。
それだけに思いが通じ合ったときの喜びが深くていいのかもしれません。

そして、本来邪魔者であるヒーローの婚約者
すがすがしくいい女ぶりを見せてくれますね。
いい形で気位の高さが出ていてあっぱれでした。

また、ヒロインの息子ダニエルがとっても可愛くて利発な子で、読んでて癒されます。
改めて子どもを可愛く書くのがとても上手な先生だなと思います。

そして、藍まりと先生ファンとしては、別作品『アマルフィの花嫁』のキャラの登場はうれしかったです。
娘ちゃん大きくなったのね!としみじみ(親戚のオバちゃんみたい…)。

こちらのお話もツッコミどころはあるものの、ときおり読み返すお話で好きなお話。
「実らぬ初恋」を読んでいただいて興味が湧いたら合わせてお読みになるといいかもです。

脇役も生き生きと描かれていて好きなお話なので、評価は4.5です。
他のお話もまた紹介したいと思います。

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【関連作】
「アマルフィの花嫁」

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