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「屈辱のプリンセス」桜屋響先生感想。

ロマンス

今回オススメするのは、桜屋響先生の「屈辱のプリンセス」(原作:ジェニー・ルーカス)です。

個人的オススメ度:★★★★☆(3.5)

あらすじはこちらです↓

「今夜は僕のパートナーになってくれないか?」人生最悪の日にCEOのアレッサンドロに誘いだされたリリー。恋人と友人に裏切られ、夢にも破れ人生を憂いていたが、巨万の富をもち圧倒的な美貌をそなえた彼に舞踏会に招かれた。最高級のドレスアップのプレゼントをされ、まるでみじめな小ねずみがシンデレラに変身したようだわとリリーは思った。夢のような一夜に純潔をささげる決心をしたリリーだが、彼に打ち明けていない大切なことがあり…。

今回も「億万長者ヒーローと健気ヒロイン」パターンになってしまいました。

こちらのヒロインは失語症という病気を抱えながら、自立しようとする素敵な女性。

ネタバレですが、ヒロインはヒーローのライバル会社の社長の娘でお金持ち
父の庇護下に置かれることをよしとせず、資料室勤務という彼女の病気からは難しい仕事なのに頑張っています。
ヒロインはその出自からヒーローを避けていたのに、ヒーローはそんなヒロインを気にかけていたというのがミソです。

けっこうハーレではなりゆきまかせで一夜の恋みたいなお話も多いですが。
このお話に関してはヒロインが純情でヒーローもトラウマを抱えており、勢いで欲望だけの関係ではハッピーエンドに結実するには弱い気がするので、ヒロインを気にしていたというエピソードが光りますね。

また、ヒーローのトラウマは女性不信になるに足るものだと思いますが、ヒロインが隠していた出自を知り、大勢の前でヒロインを詰る…。
傲慢ヒーローは自分のトラウマにしか目を向けないところがイヤですね。
「涙の誕生日」のヒーローの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいです。

結局、ヒーローもヒロインのかけがえのなさに気づき反省し、心を入れ替えてヒロインにプロポーズに行きます。

このお話の個性的なところはこの求婚の仕方で、ヒーローがぶっ飛びすぎてておとぎ話みたいで面白かったです。

絵もとてもキレイで読みやすいですし、ヒーロー以外の男性も魅力的に描かれています。
ヒロイン父の不器用な愛情には心が温まりますし。

恋愛的要素は強めですが、ヒロインの自立やヒーローのトラウマなどのスパイスも効いていましたね。
話の展開はドラマチックですが不自然に性急な印象もなく、スムーズに読めるお話でした。
最終的にほんわかハッピーエンドなので、傲慢ヒーローものが苦手な方にもオススメできる作品だと思います。

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