今回は千家ゆう先生の「青い瞳の大富豪」（原作：ヘレン・ブルックス）を紹介します。
個人的オススメ度：★★★★☆（４．０）
タイトルからして大富豪モノだとわかりましたが、意外にも（？）読後感がとてもさわやかで素敵なお話でした。
あらすじはこちらです。↓
静かな暮らしを求めて片田舎のコテージに引っ越してきたウィローだったが、2度も火事を出しかける始末。隣に住むモーガンは、立て続けの不手際に腹を立てて怒鳴り込んだ。ところが見るからに落ち込んだ彼女の姿に、思わず救いの手を差し伸べたくなる。けれどウィローはかたくなに必要以上の援助を断り、心を開こうとしない。いったい彼女はどんな事情を抱えているのだろう。いつの間にか彼は華奢な姿とは裏腹に独立心旺盛なこの女性に強烈に惹かれていたのだった。
千家ゆう先生の作品も何作も読んだことがある割に紹介するのは初めてでしたね。
綺麗な絵と丁寧なストーリー展開であまりハズレのない先生なんですが、タイミングですかね…。
ヒロインはかつての婚約者に心を傷つけられ新天地へと越してきたコテージでヒーローに出会います。
ネタバレですがこのヒーロー、タイトル通り大富豪ですが、不幸な生い立ちで幼少期から淋しい思いをし、それを胸の内に収めて成功してきている努力の人です。
女性に対しても誠実ですし、ヒロインとの仲が決裂した直後であっても助けを求めてくるヒロインに手を貸す心の広さ。
素晴らしいですね。
対するヒロインは自分の心の傷から少し自意識過剰かなと思うところはあるけれど、独立心旺盛で魅力的な女性です。
ハーレではヒロインの方が感情移入しやすいはずですが、このお話はヒーローの魅力にやられてしまい、ヒーローを応援する気持ちで読み進めていました。
ヒーローのヒロインの元婚約者とのエピソードやラストのクリスマスのエピソードに、改めてヒーローに惚れ直しました。
ヒーローの素晴らしい紳士ぶりをぜひご一読いただきたいと思います。
なお、ebookjapan版では特典付きバージョンも販売されていますので、千家ゆう先生ファンのかたはebookjapan版を最初から購入したほうがいいかもしれませんね。
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