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「花嫁を落札?」知原えす先生感想。

ピュアロマンス

今回は知原えす先生の「花嫁を落札?」(原作:マーナ・マッケンジー)を紹介します。

個人的オススメ度:★★★★☆(4.0)

今回のお話は偽装結婚モノなのですが、傲慢ヒーローではなくほのぼのしたお話です。

あらすじはこちらです。↓

チャリティ・オークションに参加した看護師のケイトを落札したのは、御曹子のスペンサーだった。彼は「1週間、僕の花嫁候補になってほしい」と依頼してきた。お金持ちの遊びにつきあうなんてごめんだわ! だけど、彼の目的が祖母を安心させることだと知り、承諾することに。けれどスペンサーの正体を知ったケイトは、ひき受けたことを後悔した。彼は、かつて互いが子供の頃に一緒に遊んだ、ケイトの憧れの少年だったのだ。その彼と偽りの婚約劇を演じるなんて!

元々こういうヒーローorヒロインがオークションにかけられるいわゆるオークションものが好きなんですが。
このお話はゴージャスな感じじゃなく質素な感じでそれも好印象。
こうしたオークション、チャリティー目的と言っても実際に行われるってホント日本の感覚ではないので、非日常ですよね。

偽装結婚モノってお金持ちのヒーローが相続のため金に物を言わせてヒロインに偽装結婚を依頼するお話が多いですが。
このお話は独身のヒーローを心配するヒーロー祖母を安心させるためのもの。
ヒロインとヒーローが幼馴染だったりと、お話がなんというかギラギラしていなくていいですね。

ヒロインは元々ヒーローが初恋の人。
ですが、ギャンブルや愛に夢を見過ぎて身を持ち崩した母や姉を見ていたため、姉の忘れ形見を育てながら堅実に生きていこうとしています。

ヒーローも愛し合う両親の元に生まれるも、妻を亡くして抜け殻のようになり父親であることを放棄した父を見ていました。
そのため、愛に振り回される生き方はしたくないと思っています。

幼いころの思い出を共有する二人が心の距離を近づけても、それぞれが愛というものに対して懐疑的。
そんな二人がすれ違いながらも心を通わせる過程がとても丁寧に描かれていると思います。
お話としてはライバルも登場せず起伏が少ないんですが、単調に感じさせないのはすばらしいですね。

ネタバレですが、当初ヒーロー祖母が厳格で難しい人なのかなとか思いましたが、そういうこともなく。
純粋にヒーロー(&ヒーロー弟)を心配してのこと。
ヒロインにも姉の遺した子供にも優しく、とても素敵なおばあちゃんだなと思います。

最期にヒーローがオークションでヒロインを落札したときのヒーロー祖母の年齢が60歳と(ラストは1年後になっているので61歳)わかり納得。
実際60歳なんてほんと『おばあちゃん』とか言っちゃいけないほど若いですもんねえ。

心にわだかまりを持った主人公たちがそれを解いて幸せになっていく。
読後感がほのぼのあたたかい素敵なお話だと思います。

評価は4.0。
オークション、偽装結婚というと抵抗がある方もぜひ読んでみていただきたいお話です。

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